昭和初期の洋館風町家
宇多津の歴史的街並みの中にあって、昭和という発展の一時代の懐かしさを思わせるこの建物。通りに面したファサードは、隣の臨水とはまるっきり異なる、モルタル仕上げのシンプルな壁面で構成され、ディティールを西洋建築の様式が取り入れられています。
ところが基本的な小屋組みなどの構造は、日本建築のそれです。室内に入ると、かつてそこにまぎれもない日本建築の空間があった面影を見て取ることが出来ます。今も、床の間があり、欄間があります。
しかし一番の違いは、畳に変わり、無垢のウォールナットが敷き詰められたのフローリングが広がることです。そのフローリングは、大きな掃き出しの窓ガラスを超えて、外のウッドデッキまで広がっています。
シンプルで開放的な空間で、存分のくつろぎを。